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水彩SANSUI画
左 これは教室内で描いたアクリル水彩画です。水墨山水画をアクリル水彩絵の具で表現した所謂、伝統画であり現代美術作品です。アジア圏では馴染みのある水墨画の表現を行なっているので、事に日本ではふすま屏風系ドローイング表現や掛け軸等の作品を印刷物含めて一度は目にし、見覚えのある方も少なからずいらっしゃると思います。平面芸術文化を分け隔てる事なく思考した場合に、山水画、アジア圏での筆文化によるドローイングと表現出来ます。この作品の知覚で感知される素描は従来の水墨山水表現ですが、水彩紙にアクリル絵の具を使用している事で技巧上も異なった表現方法を盛り込んでいます。先に書きますがそれは、構図的概要説明に重きを置きそして自身の継続作品群として制作した事による思考表現の造形、半紙系紙素材へ墨汁等を用いた空間ドローイング山水画の視覚描画表現のみ使用し、古くからある一作品のそれを現代思考へと変形させている点があります。始めに作品全体の描画イメージを説明します。後で補足しますが当然目視されている通りに、手前から草等をかき分けて進んだ先の少しひらけた空間、そこは山水によくある竹,岩,草,苔等の情景を観念描画したものです。空間構築論理は、古来の山水画や一般的にそれらで表現される遠近描画技法つまり掛け軸等にある上遠下近表現よりも平面思考を用い表現しています。尚、以下は専門的な内容を含む為に一読では程々難解に思われるかも知れません。これ迄描画参考等を御覧になられている学生の方々での読解に難解な箇所等は、美術の先生等に御尋ねして下さい。 |
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作品名: SANSUI.composition
サイズ: 全体構図部 12cmx15.8cm サイズ: 中央描画部分10cmx11.5cm 素材: アクリル,水彩紙2枚 構造: 水彩紙貼付2層構造 漫画ドローイングから |
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メ |
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先ず始めに、当然の事ですが一番上左の作品全体写真が一作品としてドローイングした作品です。画面中央付近下に水平線が引いてあります。その辺から大凡の画像を切り抜きしたものが右の二番目の写真になります。これは構図を取るとよく表現する言葉を具体的に目視可能な表現にしてあります。この右写真がこの作品で思考構図したつまり意図した「山水構図」です。風景画を描く方が景色に向けてよく指を使い四角く区切っている画面選択行為や、御覧になられた方がいらっしゃるかも知れませんがアニメーション等でのキャラクター位置と背景をその位置でのカメラアングル支点で画面決定をするレイアウト行程、あとよくカメラを撮られる方が撮影後の現像写真画面を想定する行為、それを視覚的に描画表現しています。これ迄私の作品を御覧の方々には見覚えある方もいらっしゃるかも知れませんが、掲載されている自身作品の画面世界内を四角い図形線でコマ的囲い表現されているものと考えて下さい。それを山水画の空間に一筆にて描画表現したものがこの水平線です。つまり何を表現しているかというと、当然の事の様によく言われる構図とは完成作品自体の画面であり、その作品画面(構図)もこの様に構図する事が出来るという作品です。通常例では端からそれ自体が表現としての作品構図という制作を行ない、そして公開展示、となる一連のあり方を、レイアウト思考をも含めてのその行程思考を作品にしたものが、作品全体写真のドローイング作品ということになります。つまり作品全体構図は、制作行程を鑑賞側の目視からも同時体感そして同行程を思考制作出来る構図作品、という概要となり、中央水平線は作品制作に於けるその思考制作段階の行程線を表し、以下の説明を合致した作品概要ラインと表現説明出来ます。
隠された内容から導き出される原図 表現によっての良き構図とは様々あり、意図によっては大胆な構図がそれとなる場合も当然の如くあります。その第一角は御存知の方もいらっしゃるかも知れませんが、そう、浮世絵です。浮世絵は人間の持ち合わせてる観念領域を平面表現として当時最大限に活用し、大胆な切り口でそれを表現した最先端の版画の事です。 左(*注0)を見て下さい。 これはメイン構図中央の岩,草,苔部分を切り抜いたものです。平面性概要には今後も幅が必要ですが、その平面性を考慮し大胆に構図を切ると、浮世絵の構図が現れます。 浮世絵を精神造形面で簡単に表現すると、人間の持つ観念領域で具象造形を平面観念描画し、そこから生まれ発展する構造思考を使用し大胆な平面構図作業を行なっている具象系平面イラスト作品群、と説明する事が出来ます。次は今写真とともに行なった構図からくる概要とその思考推移を、浮世絵当時を加味し解説します。 当時表現として盛んだった山水画やその媒体でもある水墨画とされる筆による濃淡表現の絵を、人間の観念描画も踏まえた先の平面構築から来る形状描画を行なった後、制作行程で続く画面設定での構図という思考概要を用いて刷り後を想像造形し、観念描画行為の1つである塗りという技巧を用いて一色ずつ確認も交え置いて行き、そこから発達発展する平面性概要で描画造形を再平面化思考すると、当初目測想定された概要に近似値の風景図になります。それが大胆な構図の浮世絵です。この事を再度今度は極限迄に短縮すると、 山水画水墨画を部分的に仕切ると、浮世絵の原図です。 原図と表現したのは、浮世絵本来の完成画面での平面性造形位置と多重層平面塗りから来る確実の基に置かれた色彩ではないからです。あと追記しますと、浮世絵以前に浮世絵風の構図は存在していました。それは以前から説明している精神面での客観性と観念性が関係し、アジア圏ここでは日本に於いて古くから観念方向での描画発達が顕著で、浮世絵以前にその方向でドローイングされもてはやされていた事が新たな思考発展へと繋がり、その手の思考構図が生まれ易い肥沃な土壌が形成されていたと説明出来ます。 断片の構図が連なったものが自然美 観念領域での人間の平面描画から生まれる具象平面観念領域での脱固定概念は長くなるので中略と省きますが、それ以外の構図概念のみの思考に於ける感性では、例えば日本間から庭園を見た時の角度や仕切り窓により生まれる知覚体感構図。更に襖(ふすま)も想像してみて下さい。そこへ描いた絵は端から全体作品をなし、端から思考的独立を受け入れてドローイングされています。四枚でも絵ですが、一枚でも絵という揺るぎない事実を受け入れている思考の現実的体系です。つまり先の完成する作品へ向けて同じ表現を担った断片という歴然とした事実。仮にもしそこに観え方として大胆な断片構図が挟まれ制作されていたとしても、それは襖という開く構造に於いて極自然な事実現象で観る側も受け入れるべき要素の自然な構図です。但し、開くという物理的造形としての概要の基にのみ成り立つ、そして風土だからこそ似合った日本美です。 |
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(*注0)中央拡大
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視覚と具象とそこでの抽象
構図という言葉には様々な意味が含まれますが一般的に使用される構図の意味は、画面内での造形物配置やそのバランス等です。今度は簡単に構図から視覚面に生じる抽象的概要について触れます。 左(*注1)(*注2)は中央左部分を構図(レイアウト)したものです。筆による描画跡が草等のイメージ形状として視覚的に目視出来ると思います。しかし描かれた現実世界にあるその造形物イメージ、ここでは草木の状態を幾分薄めると、平面上で程よく難解な図形的造形に思えるかも知れません。ここでは簡単な説明になりますが、それが造形面での抽象概念であると共にその思考を具体的にもたらす実態となります。 絵画とは様々な技法がありますが、大凡どの様な束縛される具象絵画であれど、そこに描かれた現実世界にある形状がその認識のもとに表現されている事実であっても、造形物を先への平面意識の思考のもとに構図設定する現実に於いては、画面全体はその異なる束縛理論が思考的に弱められ、視覚上では一造形画面と目視され、具体的造形物の存在思考上もそれとして成立し反する論理が融和しているという現象になります。つまり具象抽象という束縛がもたらした産物が造形作品として構図されるという現象です。当然の事かも知れませんが、難解とされる抽象画のコンポジション(画面構成)から来る平面は、思考から完成迄の行程それ以後に於いても、制作する作家側の一種利己的な主張表現を抜きにすると、具象造形のもとで発生し作用する抽象的造形思考論理主義に於いてのみに存在しているに過ぎません。現物での抽象概要は具象概要に於いてのみ抽象理論とされ、主張のみに於いてしか成立ていない現象が存在します。今書いた思考造形が具象主義だからこそ付随し存在する対局の抽象概要としてわかり易いかも知れません。つまり簡単には抽象画とは具象画概念と土台があるからこそ存在し思考され発生する表現であり、つねにその土台の上に思考されている具象中和思考と表現出来る効果です。 あと前回(水彩着彩画)語り箇所の続きですが、絵画系方向の方は良いなと思う箇所や感覚的な所を感受して下さっていると思います、と記載しましたが、今回掲載のものはアジア圏、ここでは日本で一般的に自然とそれを感受し馴染む絵柄だと思います。特に(*注0)(*注1)(*注2)等の構図は日本人の独特な感性を表現し伝えてくれる構図です。これは1つに毛筆描画という事もありますが、その文化圏の造形物への描画、つまりドローイングして来た歴史から必然的に発展した事は歴史側面として存在する1つの事実です。つまり浮世絵にもある断片の構図画面、これも違和感なく馴染むのは先に説明した生活に根ざした文化造形物へのドローイング、それが日本人の遺伝子に記憶させているものと考察出来ます。 あとこれもここでは省略しますが、その発生発展の大本となる概要元は、自然と共に万物を考え、それらを尊重しそして時に描画して来た歴史が関係している事は重要な内容です。 左(*注3)(*注4)の作品全体構図写真は着彩部分を色彩変更したものです。このページを最初に御覧になられた時、全体構図の右上左下場所に色彩絵の具が付いている事で記憶上の水墨画系それとの違和感を感じさせ不思議に思われたかも知れません。これは自身の漫画ドローイングからの表現という事もありますが、描画上の1つとしてはメイン構図画面にて月の描画にもなる事も考慮し、補色系統でその思考のもとに付けた表現です。ここでは色彩学について説明しませんが、色の補色概要は簡単な内容なので興味のある方は調べてみて下さい。左(*注3)の写真では、補色という色彩の仕組みからの色彩反転。(*注4)は補色だからこそ色彩理論が簡単な、つまりペールトーン等の中間色色相変換ではなくビビットな色相変換が可能な説明写真です。 作品全体構図補足解説 作品全体構図に於ける右上左下着彩部分、右上は先の説明通り月の描画となり、左下は山水の水の描画としています。実画での説明としては、ドローイング時点で前景草等描画表現に筆への水分調節を行ない、写真の様に目視可能な湿地帯描画として造形表現しているという事になります。モノトーン色の山水描画部分も上下に於いて意識のもとにその描画を行なっています。先に説明した通り、画面中央付近のラインそれはメイン構図の作品線でもあり、制作段階から山と水を兼ね備え思考された事を表した描画思考線でもあります。 観念的思考の概要通りに造形面での印象から来る山水という概要、モノトーン山水部分は山と水、その2つの意味を作品全体として表現しているという事になります。 19世紀に登場した印象主義(印象派)を印象した作品 一作品としてドローイングしたこの山水作品は、その山水という形式上の概要を人間の観念的領域にて視覚表現した「印象、日の出」ならぬ「印象、山水」。人間の観念領域に於ける素描理論と構図的思考説明を実画として描画、そこに多くの技巧を盛り込み、間に「浮世絵」誕生を隠し説明した作品、と解説します。 もうおわかりの方がいらっしゃるかも知れませんが、山水描画部分は現代描画表現を用いた浮世絵以前の古典系観念写実、そこに構図概要を盛り込み、右上左下部分色彩を加味すると、その行程から生まれた、浮世絵を表現しています。そこには観念の持つ構図が深く関係しており、とどの詰まり、それを説明表現する為に構図説明を描画表現してあります。 あと描き 自身の漫画ドローイングシリーズにある概念を山水画に取り入れた作品ですが、掲載の通り墨等による表現は様々な意味も加味し現代美術表現として以前から行なっています。今回はアジア圏、日本に於ける固定形式の1つである表現を自身の作風で構図しました。自身にとって漫画ドローイングとは今を思考し試行する現在だからこその、その先への構図。培って来た概要がありその先を思考し造形するのであるならば、その瞬間にすべてを理解出来ずとも平面を置いてみる精神が未来を考える造形思考。後日顧み省みた時に於いても、人間だからこその尊い思考基軸。事実唯一の進展であり、支えるべき存在と次を試行する原図なのかも知れません。自身今それをこれで証明している事が印象であり引証です。 (素材:アクリル,水彩紙) 橋本恭明 (追記:伝統的描画表現という一思考概念が、今解説を長文執筆させているのではありません。) 春の2色刷り特別Ver. |
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(*注1)切り抜き構図
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(*注2)切り抜き構図
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(*注3)色彩
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(*注4)色彩
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作品全体構図
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着彩 |
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